31日から新会社へ 上越市の三セク4社「ネクストリゾート上越」に 経営改善へ再出発 JHD解散

 上越市は31日、80%の株式を保有する第三セクター「J―ホールディングス(JHD)」を解散する。JHDは同市の温浴施設を運営する三セク4社(事業会社)の持ち株会社。事業会社4社は4月1日合併し「ネクストリゾート上越」と改称、1社で4施設を運営する。ネクストリゾート上越は管理部門の効率化や事業会社統合のシナジー効果で、大幅な経営改善を図る。
ネクストリゾート上越は、最も資本が大きい柿崎総合開発(マリンホテルハマナス)が大潟地域活性化センター(鵜の浜人魚館)、吉川ゆったりの郷(ゆったりの郷)、黒倉ふるさと振興(ゑしんの里やすらぎ荘)の3社を吸収して社名変更する。株式は市が全て保有する。売上高は2022年3月期で3億1000万円、従業員は80人規模になる。4月1日の取締役会で、社長にJHDの田知花康彦社長を起用し、外部取締役も登用する予定だ。本社は吉川区の「ゆったりの郷」に置く。

ネクストリゾート上越が本社を置く「ゆったりの郷」

 JHDは2013年設立。三セク7社(当時)の経営指導により全社黒字化を目指したが、仕入れの共通化をはじめとするコスト削減を断行できず、集客でも想定した実績を上げることができなかった。関係者は「事業会社の黒字化を優先するあまり、施策やコストを事業会社に任せてしまい、機能不全に陥った」と振り返る。
ネクストリゾート上越は運営する施設支配人、スタッフの有機的な連携を重視。ノウハウの共有や全施設共通企画、顧客満足度向上のための取り組みを全施設で実践するなど、統一感を持たせながら地域性を生かしていく方針だ。

記事参照元:タイムスLite

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