6000万円だまし取られる 上越市の60代女性が架空請求詐欺被害 今年最高額

上越警察署は2023年7月4日、新潟県上越市の60代女性が特殊詐欺(架空料金請求詐欺)被害に遭い、約80回にわたり現金合計約6000万円をだまし取られたと発表した。同署管内で今年発生した特殊詐欺の被害額で最も多い。

同署によると、女性の携帯電話に今年4月12日、実在する通信事業者を名乗り「料金の未納があるので今日中にお問い合わせください」などと書かれたショートメールが届いた。メールに記載された電話番号に電話すると、同事業者の職員を名乗る男から「インターネットの利用料金が未納です」などと言われ、金融機関のATMから指定口座に料金を振り込んだ。

その後、実在するインターネットセキュリティ団体の職員や警視庁を名乗る男から電話があり、「インターネットウイルスでハッキングされ個人情報が流出し、被害が出ている。サイバー保険の掛け金が必要」「訴訟されないために示談金が必要」などと繰り返し言われ、6月28日までの約2か月半の間に約80回にわたり現金を振り込み、合計約6000万円をだまし取られた。7月に入り、相手と連絡が取れなくなったことから、不審に思った女性が警察に相談し、被害に気付いた。

同署では今年に入り、高額の特殊詐欺被害が相次いでいる。同署は「電話でお金の話が出たらまず詐欺を疑い、家族でも警察でも誰でもいいので誰かに相談してほしい。お金が戻ってくるという話をされてもうそで、戻ってくることはない」と注意を呼び掛けている。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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