上越・ドイツ 続く柔道交流 謙信公武道館で記念大会 独連盟からカップ寄贈

東京2020ドイツ交流記念第39回上越柔道大会であいさつをするドイツ柔道連盟のノルベルト・シュペッカー副会長(左から3人目)。中央が寄贈されたカップ
ドイツに派遣された上越高柔道部員(右)が体験内容や日独の違い、感じたことを参加選手や指導者、保護者らに報告

東京オリンピック・パラリンピックを通じ練習や交流を重ねてきたことを記念し「東京2020ドイツ交流記念第39回上越柔道大会」(上越地区柔道連盟主催)が23日、上越市戸野目古新田の謙信公武道館で開かれた。ドイツ柔道連盟から記念のカップが寄贈されて、最初の冠大会にも位置付けられ、出場の小中高生、一般の選手約120人が団体と個人戦で争った。

同市は東京オリ・パラでドイツ柔道と体操チームのホストタウンとなり、同大会まで約6年間、多くの交流事業や合宿練習を実施。同国パラリンピック柔道の合宿は3度行われ、19歳以下選手の来越もあり、上越の柔道連盟や中高生、一般の選手が国際交流を深めた。大会後の今年8月には約1週間、上越高柔道部員4人が市のジュニア派遣事業でドイツに渡り、同国の柔道文化に触れてきた。

この日はドイツ柔道連盟のノルベルト・シュペッカー副会長が来越し、記念のカップを贈呈した。シュペッカーさんは「東京2020大会の時はとてもいい時間を過ごさせていただいた。パラリンピックの時に3回練習に来て、もう一度お礼を言いたい。記念すべき最初の交流大会に来られてうれしい。この大会で一生懸命頑張って、より一層強くなってほしい」と、感謝と期待の言葉を送った。

来賓の中川幹太市長は「今後もドイツと日本、上越の皆さんの交流が発展していくように力を尽くしていきたい」とあいさつした。

開会式終了後、ドイツへ派遣された上越高柔道部員が体験を報告。映像や画像を交えながら「日本では試合に勝つことが目的の人が多いのに対し、ドイツは柔道をいろいろな目的で楽しんでいる人が多い」「練習前後に必ず握手とハグをし、また、投げた相手に手を差し述べる姿が当たり前で、今まで感じたことのない安心感と温かさがあった。相手を思いやることは柔道をする上でとても大切なことだと感じた」などと発表し、「これから私たちが実践し、柔道の魅力を発信していきたい。皆さんも練習で実践していきませんか」と呼びかけた。

記事参照元:上越タイムス電子版

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