ネット使ったアンケートで12人の個人情報が閲覧状態に 上越市教育委員会

新潟県上越市教育委員会は2023年12月25日、市内の保育園と子ども園の保護者を対象にインターネット上のアンケートシステムで実施した「就学相談説明会」の申し込みについて、保護者や園児の氏名などがシステム上で閲覧できる状態になっていたと発表した。市教委によると不正利用などの被害は25日夕方時点で確認されていないという。

発表などによると市教委は毎年、希望する市内の年中児保護者を対象に小学校就学について、就学相談説明会を申し込み制で実施。本年度から申し込み者の利便性向上と業務の効率化を図ろうと、申し込みに「Googleフォーム」を使ったアンケートシステムを導入し、今月16日から受け付けを開始し、入力可能となっていた。

23日午後1時半過ぎ、利用者から「申し込みフォームに入ったが、自分以外の個人の氏名などが見える状態になっている」と連絡があった。同3時前、他の回答者の情報が見えないように設定した。当時、回答した12人の間で保護者や園児の氏名、園名、参加時間が閲覧できる状態になっていたという。同4時以降、市教委学校教育課から該当の12人の保護者へ電話で状況説明し、謝罪した。

市教委によると原因はアンケートフォームを作成した職員が誤って管理者と回答者が回答を共有する設定にしていたという。再発防止として、職員に個人情報保護・情報セキュリティー対策の手引きの内容を再確認させ、情報漏洩に対する安全対策についての意識向上を図るほか、フォーム作成時の点検の際は複数の職員で実際に回答者画面から回答し、他の情報が見えていないことを確認した上でアンケートを実施するよう徹底するという。

記事参照元:上越タウンジャーナル