遺児・遺族集える場所に 支え合いをサポート スタッフ養成講座で子どもとの接し方学ぶ 上越市東本町2じくの家 来年5月活動スタート
親やきょうだいなど大切な人を亡くした遺児、遺族との支え合いをサポートする任意団体「子どもグリーフサポートじくの家」(山田恵子代表)は23、24の両日、上越市東本町2の「じくの家」で、活動を担うファシリテーターの養成講座を開いた。2日間の講座を終えた参加者には認定証が交付され、来年からの活動に参加する。
子どもグリーフサポートは、遺児や遺族のピアサポート(同じ悩みや課題を抱える人が互いに支え合うこと)を目的に、地域の居場所を拠点として同じ境遇の仲間との交流や、必要な人とのつながりをつくる非営利的な活動。すでに全国30カ所以上で取り組みが広がっているという。
県立看護大准教授の山田代表は今年8月、前任地の愛知県で同様の取り組みに参加した経験から、上越にも誰でも集まれる場所をつくろうと考え、団体を設立。民家を改装した「じくの家」を拠点に来年5月から本格的に活動を開始する予定。山田代表は「何かをしてあげるのではなく、同じ境遇の仲間と遊び、過ごせる場所を目指している」と話す。
養成講座には地元の高校生から70代まで男女14人が参加。講師に一般社団法人あしなが育英会・レインボーハウスの相澤治さんを迎え、子どもとの接し方などを解説した。特に、大切な人を亡くすなどの人生の喪失体験「ロスライン」を自覚し、自身が子どものつらい話を聞くときにどのような影響を受けるか知ることが大切と説いた。
「じくの家」では、未就学児から高校生までを受け入れるワンデイサポートプログラムを実施予定で、大学生ボランティアの参加も可能。問い合わせは山田代表(電090・6465・4324)へ。
記事参照元:上越タイムス電子版