桜の折れ枝活用したカプセルトイ 上越市立歴史博物館内の土産ショップに登場
新潟県上越市の高田城址公園内にある市立歴史博物館内の土産ショップ「ニイガタスーベニアクラブ」に2024年4月、つぼみをつけたソメイヨシノの枝が入ったカプセルトイ「夜桜おすそわけ」が登場した。雪の重みで折れてしまった枝を活用したアイデア商品で、順調に育てば自宅で桜の花が楽しめる。
県内の民芸品や工芸品を土産物として統一化したブランドショップ。第99回高田城址公園観桜会に合わせて商品ラインナップや売り場面積を広げてリニューアルオープンし、観光客に「上越地域ならではのものを気軽に楽しんでほしい」とカプセルトイ2台を導入した。
このうちの一つが夜桜のおすそわけで、廃材活用などのアップサイクルに取り組む妙高市の山崎建設とともに考案。同社従業員の私有地で集めた桜の折れ枝を再利用した。
カプセルの中にはつぼみをつけた小枝2本が、吸水スポンジに刺さって入っている。ニイガタスーベニアクラブの飯吉和彦さん(43)によると、自然のもののため確実に花が咲くとは限らないというが、「コンパクトなので、インテリアとしてもいろいろな場所に飾って愛でてほしい」と話している。数量限定で、価格は300円。
また県酒造組合高田支部とコラボし、上越地域7銘柄のおちょこを集めたカプセルトイもある。価格は500円。
このほか、同館の図録に載る昭和初期の観桜会ポスターや、大正時代に発行された「高田名勝図絵」に収録されている桜が咲く高田の町並みの絵図をプリントしたTシャツなど、観桜会に合わせた土産物も新登場し、飯吉さんは「上越地域の歴史などを知り、好きになるきっかけになれば」と話している。
観桜会期間中は無休。営業時間は午前9時から午後7時まで。会期終了後は月曜定休で、午前9時から午後5時まで。
記事参照元:上越タウンジャーナル