「茅の輪」くぐりけがれ払う 上越市北本町2の陀羅尼八幡神社

新潟県上越市北本町2の陀羅尼八幡神社(足利浩之宮司)に2022年6月11日、直径約2mの「茅(ち)の輪」がお目見えした。30日に行われる「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の神事に合わせて設置したもので、誰でもくぐって参拝することができる。設置は7月1日まで。

陀羅尼八幡神社に7月1日まで設置されている「茅の輪)
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「大祓」は6月、12月の末日に宮中をはじめ、全国の神社で行われる日本古来の伝統行事。半年の間、知らず知らずのうちに身についたさまざまな罪やけがれをはらい、清める神事で、カヤで作った輪をくぐるとけがれや疫病が払われるとされている。同神社の設置は昨年に続き2年目となり、昨年は市内を中心に大勢の人たちが参拝に訪れた。

今年は北本町2、同3、幸町、栄町の各町内から氏子総代ら計10人が設置作業に当たった。茅の輪となるカヤは関川河川敷で刈り取り、束にしてひもで縛り、大きな輪を作った。竹で作った土台に茅の輪としめ縄を取り付け完成させた。

設置作業に当たった足利宮司(下段中央)と氏子総代ら
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参拝は正面で一礼し、8の字を描くように左回り、右回り、もう一度左に回って茅の輪をくぐり、社殿に進む。くぐり方を解説した看板も取り付けられている。

茅の輪は8の字を描くようにくぐる
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また、茅の輪をくぐるには、境内にあるの階段を数段登らなくてはならず、昨年は足腰が不自由な高齢者らが茅の輪をくぐることを断念したこともあり、今年は茅の輪の設置と同時に竹製の手すりを取り付けた。階段の昇降も安心して参拝することが可能となった。

階段には竹製の手すりも設置された
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幸町氏子総代の山崎恵二さん(70)は「新型コロナが早く収束し、元の生活に戻るよう、願いを込めて設置した。茅の輪は上越でも珍しいと思う。手すりも設置したので、茅の輪をくぐって半年間の厄を払ってもらえれば」と話している。

茅の輪をかたどった「茅の輪守り」
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今月30日に行われる夏越の大祓の神事は午後6時から。7月中旬頃までは茅の輪をかたどった「茅の輪守り」もあり、200円で頒布している。時間は午前7時から午後6時まで。問い合わせは025-523-6408

記事参照元:上越タウンジャーナル

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