強風でカヤック漂流など直江津港で海難事故2件 けが人なし
上越海上保安署によると2022年9月18日午前6時58分、新潟県上越市の直江津港内で、強風のため漂流したカヤックと、エンジンが故障したプレジャーボートの乗船者から救助要請があり、同署所属の巡視艇「たつぎり」が出動した。いずれもけが人はいない。
発表などによると、カヤックに乗っていたのは十日町市在住の会社員男性(43)で、釣りのため同日午前5時30分頃、黒井浜から一人乗りカヤックで出発。浜から約1km沖合で釣りをしていた午前6時10時頃、風が強まり、出発地に戻れなくなったため118番通報した。男性は同8時過ぎにたつぎりに救助され、カヤックはたつぎり搭載艇で黒井浜までえい航された。
プレジャーボートには、船長で長野県中野市の自営業男性(36)と、知人の同県岡谷市の会社員男性(36)が乗っており、同日午前6時頃、釣りのため黒井浜海岸から出航した。浜から460m沖合で釣りをしていたが、風に流されるたびにエンジンを掛けて場所を補正していたところ、エンジンの起動ロープが切れて航行できなくなり、救助を要請。2人は流れ着いた港内の防砂堤にボートをつなぎ、防砂堤上で救助を待っていたところを同11時40分、たつぎり搭載艇によりえい航救助された。
事故当時の天候は晴れ、南の風12m、風浪うねりは南0.5m、視程良好だった。同署では「気象をしっかりと確認し、命が掛かっているので甘く見ずに判断して」と注意を呼び掛けている。
カヤックの事故現場付近
記事参照元:上越タウンジャーナル