少雪で除雪車出動少なく上越市が待機料前払い 委託業者に約1億6600万円

新潟県上越市は2023年1月20日、少雪で除雪車の稼働時間が少ないことから、除雪オペレーターなどの固定経費を補償する待機料の一部約1億6600万円を除雪業者に前払いすると発表した。

待機料は、少雪で除雪車の出動が少ない場合に、除雪オペレーターの人件費や機械整備費などの固定経費を補償する制度。平野部や山間部でぞれぞれ除雪機械の基本待機時間を定め、稼働時間と基本待機時間の差に応じて算出する。通常は年度末にまとめて一括で支払われるが、今冬は市街地高田の最深積雪がわずか16cmにとどまるなど極端に稼働時間が少ないことから、雪国の安定的な除雪体制の維持のため臨時措置として前払いされる。

積雪が全くない上越市の高田城址公園(2023年1月21日午前11時過ぎ)

同市雪対策室によると、本年度当初予算には約25億7500万円の除雪費用を計上したが、今冬は気象庁の大雪予想に反してこれまで暖冬少雪で推移。2022年12月末現在の執行額は約9億8500万円で、38%にとどまっている。

除雪業者全105社への支払い予定日は2023年2月10日で、約1億6600万円は待機料の総額約5億5400万円の30%にあたる。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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