冬季の原発事故想定、新潟県上越市が住民避難訓練実施へ

 新潟県上越市の中川幹太市長は1日、東京電力柏崎刈羽原発が冬季に重大事故を起こした場合を想定した住民避難訓練を実施する意向を表明した。
「近年の大雪災害で想定していなかった事象が発生している。対応するためには訓練が必要だ」とし、県との協議を重ねるとした。実施時期など詳細は決まっていない。

県によると、2019年の県広域避難計画策定後、冬季に住民避難訓練を実施したのは柏崎市と刈羽村のみ。

市域の一部が、原発から半径5〜30キロ圏の避難準備区域(UPZ)にかかる上越市では近年、事故時の避難経路となる幹線道路が大雪時に通行止めとなり、大渋滞も発生。避難の実効性を高めることが急務で、市は訓練実施に向けて動き出した。

中川市長は1日の市議会で冬季訓練の必要性を問われ、「除雪して避難道路を確保することが必要。繰り返し行うことで対応力を高めることが肝要だ」と意義を強調。「国や県、関係機関などと連携した訓練の実施に向けて取り組んでいく」と述べた。

記事参照元:新潟日報デジタルプラス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

17 − three =