大の里、高橋 十両昇進 能生中からの先輩後輩 大相撲


新十両同時昇進が決まり、二所ノ関親方と共に喜ぶ高橋(左)と大の里。元横綱稀勢の里が師匠の二所ノ関部屋から初の新十両力士となった(二所ノ関部屋提供)

日本相撲協会は26日、名古屋市内で大相撲9月場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を発表した。新十両は4人で、大の里(23、二所ノ関、石川県津幡町出身、海洋高―日本体育大出)と高橋(24、二所ノ関、福島県須賀川市出身、同)が同部屋で同時昇進となった。海洋高出身力士の関取は王輝(27、錣山、関川村出身、現在序二段)に続き2、3人目。

7月場所で幕下東3枚目の大の里は4勝3敗、幕下西4枚目の高橋は5勝2敗と勝ち越した。共に能生中―海洋高―日本体育大出身で、高橋が1学年上の先輩後輩。大の里は2年連続アマチュア横綱の実績を残し、5月場所で幕下10枚目格付け出しデビューし、6勝を挙げた。高橋は昨年5月にデビューし、序ノ口と序二段の各段優勝を経験。8場所連続5勝以上をマークし、序ノ口スタートの初土俵から所要8場所という歴代7位のスピード出世となった。

二所ノ関部屋の公式SNSで、大の里は「おかげさまで新十両に昇進することができた。来場所に向けてしっかりと稽古を積んで頑張っていきたい」、高橋は「来場所は自分の相撲を取りきって、皆さまにいい報告ができるように頑張りたい」とそれぞれ喜びのコメントをアップした。2人は、元横綱稀勢の里が師匠となって育てた初の新十両力士となる。

中学、高校時代に指導した海洋高相撲部総監督の田海哲也さん(62、県相撲連盟理事長)は「大の里は相当プレッシャーがあったと思う。十両に上がってこれからは大の里らしい相撲を、逆に取れるのでは。高橋は序ノ口から一度も負け越しをせず着実に勝ち越した。(7月場所の5勝目は)おまえがチャンスをつかむんだよと激励し、その通り勝ってくれた」と教え子たちをたたえ、期待した。2人に海洋高から化粧まわしが贈られる予定という。

日本体育大出身では高橋の1学年上、大の里の2学年上の石崎改め朝紅龍(24、高砂)も新十両となった。

記事参照元:上越タイムス電子版

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