市民が出来レース問題追及 通年観光自体にも疑問の声 中川市長「公約に掲げ賛同受けた」

新潟県上越市の中川幹太市長による通年観光をテーマにした市民対話集会が2023年8月30日までに、3会場で開かれた。通年観光計画策定のプロポーザルでの業者との近密な関係や選定の不公正さなどの問題について、市民から追及の声が上がったほか、通年観光そのものについて疑問視する意見も出た。

8月30日開催の高田地区の対話集会

高田、春日山、直江津の3か所で開催

通年観光計画の重点エリアである直江津、春日山、高田の3か所で開催し、それぞれ20人程度が参加した。

「市民裏切った」出来レース問題

8月28日の春日山会場では、春日区の男性が「報道されている出来レース問題をはっきりさせないで話を進めるわけにはいかない」としてして「脱しがらみで当選した市長が自らしがらみを作り、市民を裏切った。また市議会は何をしているのか」などと迫った。中川市長は「何をもって出来レースと言われるのか私にはわからない。Essaを優遇したことはない。しがらみもない。市議会のことは直接市議会に言ってほしい」などと答えた。

通年観光「公約に掲げ賛同受けた」

8月30日の高田会場では、通年観光で目標とする来訪者の規模についての質問に中川市長は「オーバーツーリズムにならないように、でも、できるだけたくさん来てほしい」「観光をやってしまうと今までの生活が崩れてしまうことはどこの観光地でもある」と答えた。これに対し高田区の男性が「それを私たちに甘受しろというのか。そういう通年観光には反対だ」と表明すると中川市長は「公約に掲げて皆さんから賛同を受けてやってきたこと。この(会場の)中にも通年観光に賛成と言ってくださった方が何人もいる」などと答えた。

「全ての人が幸せになる政策はない」

さらに、寺町の寺社群を活用した通年観光で寺町の住民は幸せになれるのかと問われた中川市長は「どのような政策をやっても全ての人が幸せになる政策はない」「観光に使えるものは使っていく」などと答えた。

8月28日開催の春日地区の対話集会
8月18日開催の直江津地区の対話集会

このほか各会場では、春日山城の復元に期待する声や、うみがたりや鉄道を核とした観光のさらなる強化の提案などさまざまな意見が出た。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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