春生まれの「フタバ」です 上越市立水族博物館うみがたり ゴマフアザラシの愛称発表
新潟県の上越市立水族博物館「うみがたり」は2023年9月16日、今年3月に生まれたメスのゴマフアザラシの愛称を、公募の結果「フタバ」に決定したと発表した。展示プール前で発表イベントが開かれ、フタバは覚えたての芸を披露するなど、集まった来館者を沸かせた。
フタバは、旧市立水族博物館時代を含めて同館で40年ぶりに誕生したゴマフアザラシで、ナノハ(14、メス)とアラシ(13、オス)の間に3月11日に生まれた。誕生後しばらくはバックヤードで飼育され、7月7日に展示デビューした。
愛称の公募は、7月29日から1か月間、展示プールの前に応募用紙が設置されて行われ、1万5980通の応募があった。同館スタッフがその中からふさわしい愛称を選考し、6通の応募があったフタバに決定。両親の名前にちなみ「雨(アラシ)が降って花(ナノハ)が咲き、春に双葉(フタバ)が芽吹いた」という意味が込められている。
発表イベントでは、フタバが飼育員の合図でプール上につるされた餌を食べると、連動して愛称が書かれた垂れ幕が下がり発表が行われた。フタバが2、3日で覚えたという体を回転させる技や前脚を振るあいさつを披露すると、観客から「かわいい」の声や拍手が沸き起こった。
アザラシが好きで愛称発表イベントを見るために静岡県沼津市から訪れたという会社員の女性(49)は「かわいらしい名前でいいですね。無邪気で表情を見ているだけで癒やされる。発表方法も工夫されていて面白かった」と満足した様子だった。
同館は「(フタバは)愛嬌があって好奇心旺盛。皆さんのおかげで素敵な愛称を決めることができたので、これからも愛情を注いで成長を見守ってほしい」と話している。
記事参照元:上越タウンジャーナル