中川市長が関与示唆する発言 「実績生かせると思い了承した」 通年観光プロポ出来レース問題
上越市の通年観光計画策定支援業務のプロポーザルで市が選定された業者と近密な関係にあった問題で中川幹太市長は2023年9月25日の市議会で、業者選定について「全国での実績が生かせると思い了承した」と答弁した。中川市長はこれまで業者選定について「選定委員会で公平公正に行われた」などと自らの関与を否定してきたが、この日は一転、関与を示唆する発言をした。
橋爪法一議員の一般質問に答えた。
本会議終了後、中川市長は報道陣の取材について「私は決定に参加したことはない」と本会議場での発言について否定したが、議会で撤回や訂正などはしていない。
プロポーザルで選定された業者が従業員0人の会社で、別の2社に再委託などしている点について橋爪議員は「観光計画を作る大仕事をやるのに従業員0人。疑問に思わないか」とただすと、中川市長は「私は確認していない」と答弁した。
さらに橋爪議員は「再委託の実態をきちんと調べる必要がある」「提出書類に照らして事実関係に齟齬がないか」などと調査を求めたが、柳澤祐人財務部長は「一連の手続きは適正で調査するつもりはない」、また「申請や応募の関係の中に虚偽の内容はない」と答弁した。
記事参照元:上越タウンジャーナル