4年ぶり制限なしに初日からにぎわい 上越市の「越後・謙信SAKEまつり」開幕
新潟県上越地域の地酒と食の一大イベント「越後・謙信SAKEまつり」(同実行委員会主催)が2023年10月21日、上越市の高田本町商店街で始まった。今年は4年ぶりに食べ歩きも解禁され、過去最多の31蔵元が出店。初日はあいにくの雨模様となったが、午前中から多くの人が訪れ、試飲を楽しんでいた。22日まで。
コロナ禍で縮小や制限付きでの開催が続いていたが、5類移行に伴い食べ歩きも解禁され、4年ぶりに従来の形で実施された。
歩行者天国となった本町3、4、5の商店街に、上越市と妙高市の17蔵元のほか、新潟、佐渡、魚沼の3市と、初参加の長野県も合わせたゲスト10蔵元の計27蔵元の試飲ブースが並ぶ。試飲グラス代は1日2000円、2日通し3000円で、日本酒をはじめワインや野草酒の飲み比べができる。
このほか、上越市内のクラフトビール3醸造所やジン、どぶろく、カクテルの販売ブースもある。するめの天ぷら「するてん」やタレかつ丼、くびき牛を使ったバーガーなど、酒に合う地元グルメと物販も45店が出店。会場内は食べ歩きができるが、雁木通りプラザやイレブンプラザなど5か所にテーブルが設けられた飲食スペースもある。
午前11時の開始前から試飲グラスと、祭り限定酒「車懸(くるまがかり)」の販売所には長蛇の列ができていた。今年の車懸は上越市南本町2の妙高酒造が初めて仕込んだ。1000本限定で720ml入り2200円。
正午には雁木通りプラザで「乾杯式」が行われ、竹田成典実行委員長や中川幹太上越市長らが鏡開きを行ったほか、来場者とともに車懸で乾杯した。
来場者はおちょこを手に雁木下を歩いてブースを回り、味わいの違いなど質問しながら飲み比べていた。正午の高田の気温は12.1度と肌寒く、フードは温かいラーメンやもつ煮などが人気を集めていた。
友人に誘われ長野県須坂市から初めて訪れたという会社員男性(46)は「駅から会場までも混んでいて盛り上がりに驚いた。どのお酒もおいしくて、蔵元ごとの個性が楽しい」と満足げに話した。
21日は午後7時まで、22日は午前10時から午後4時まで。
記事参照元:上越タウンジャーナル