【再建は】老舗ラーメン店 新型コロナ禍乗り越えたのに地震被害…店舗に大きな被害 再開か廃業か【新潟】スーパーJにいがた1月17日OA

能登半島地震で被災した上越市にある老舗ラーメン店は、地震発生後、休業に追い込まれました。創業から60年、再開か閉店か。店主の心は揺れています。

上越市直江津地区にある老舗のラーメン店「ニューハルピン」。創業は1963年、長年地域から愛されてきました。

■ニューハルピン 笠原直之さん
「全体的に壁が上から荷重がかかって壁が膨らんでいる。」

地震の影響で、建物や厨房の設備に大きな被害を受けました。床や壁には亀裂が入り、建物自体も傾いてしまいました。さらに、厨房の床下を通る水道菅が壊れてしまい、水がほどんど出ない状況が続いています。

■ニューハルピン 笠原直之さん
「水道あけて使いたい時があるが元栓を開ければ出る。でも吹き出してしまう。」

水が使えないのは、ラーメン店にとっては、大きな痛手。さらに、建物も老朽化していて修繕にも多額の費用がかかります。

■ニューハルピン 笠原直之さん
「全体の修繕は業者がざっと500~600万円と言っていたのでそれくらい。いつ倒れてしまうかわからないので安心するためには解体するしかない。壊すにも数百万かかってしまうので。」

震災前から新型コロナと物価高の影響で売り上げも7割近く減っていました。
現在は、常連客を中心にオンラインショップの通販や、店頭で即席ラーメンの販売を行っています。
営業の再開にこぎ着けても、客足が戻らなければ赤字経営が続いてしまうため、笠原さんは営業を再開するか閉店するべきか心が揺れています。

■ニューハルピン 笠原直之さん
「建物を直しても客が新型コロナ禍前みたいに戻ってくれれば再開へ賭ける価値があるが、戻る見込みが全然ない。利益出せないまま続けても・・・悩んでいる。地震がもう、とどめですよ。」

2024年1月17日放送時点の情報です