韓国の高校生が来越、交流 友好都市の浦項市から アニメスタジオに興味津々

スタジオ藍丸ではコンテや設定集など、アニメ制作に関わる資料を見学。興味津々で見入った

韓国・浦項(ポハン)市の高校生が29日から2月1日までの日程で上越市を訪れている。30日は市内を巡り、日本文化に触れたり、上越の高校生と交流したりした。

浦項市は上越市と友好都市関係にあり、中学生や高校生の交歓事業を不定期で行っている。今回の来越は平成31年1月以来で、浦項市の高校生20人と市職員3人が来訪している。

30日はバテンレース製作体験やチタン発色体験など上越のものづくりに触れた後、アニメ制作会社のスタジオ藍丸(同市大町5)を見学。事前アンケートで日本のアニメに興味があるという声が多かったことから訪れた。

同スタジオディレクターの岡尾貴洋さん(57)の案内で、1階のアニメミュージアムや2階の作業スペースなどを見学。通常はショーケースに飾られているコンテや設定資料、アフレコ台本などを手に取って鑑賞し、目を輝かせていた。

バク・ヒョンソ君(斗湖高1年)は「普段からアニメが好き。原画を見ることができ、とても面白かった」と話した。

交流会後のフリータイムで積極的に自己紹介し合う両国の生徒たち(上越高)

◇地元生徒と交流 関根学園高と上越高を訪問

同日夕は二手に分かれ、上越高(同市寺町3)と関根学園高(同市大貫2)を訪問。高校生同士の交流を行った。

上越高では希望生徒が参加した交流会と、部活動体験を実施。交流会では浦項市の高校生が日本語でプレゼンテーションし、同市の位置や名所、グルメなどを紹介。「次は浦項でみんなを待っています」と呼びかけた。

交流会後のフリータイムでは、上越高生徒が積極的に声をかけ交流。互いに身ぶり手ぶりを交えて自己紹介などをしていた。涌井里菜さん(上越高1年)は「言葉の伝え方が難しいが、ジェスチャーで伝えられて、とてもいいなと思った」と話した。

一行は上越市内の家庭でホームステイし、ホストファミリーとも交流。31日は上越市役所の見学や大島区でのスノーシュー体験などを予定している。