上越市が一部損壊に最大10万円の独自支援 能登半島地震の建物被害

新潟県上越市は2024年2月5日、能登半島地震で一部損壊などの被害を受けた住宅や倉庫、車庫、塀などの修理費の一部を市独自に支給することを発表した。支給額は最大10万円。災害救助法に基づく国、県、市の支援の対象とならない被害についても支援する。

2月5日時点の市のまとめによると、住宅被害1097件のうち94%に当たる1035件は外壁の破損や内壁のひびといった一部損壊で、準半壊以上を支援する災害救助法に基づく住宅応急修理制度の対象外。同じく対象外の倉庫や車庫など非住家の被害も249件に上っている。

市の「被災者住宅修理支援事業」は、住宅のほか住宅と一体的に利用している倉庫や物置、車庫、カーポート、土蔵なども対象。対象となる修理工事は、屋根や外壁、床板、内壁、天井のほか、台所や浴室、トイレなどの水回りや給排水整備など。玄関乗り入れ口や犬走り(住宅を取り囲む通路)、擁壁、塀、門などの修理も対象となる。家具やエアコンなどの電化製品、庭の灯籠などは対象外。

10万円以上の工事費が対象で、支給額は10万円を上限に最大2分の1。り災証明は必要なく、すでに修理が終わっていても支給される。

申請受け付けは2月20日からの予定で、先着順や抽選方式ではない。申請は市役所または総合事務所の窓口での手続きとなる。

問い合わせは上越市役所建築住宅課住宅対策係(直通)025-520-5786

記事参照元:上越タウンジャーナル