目標は2万筆「上越地域の医療を守る会」発足
医師不足により新潟労災病院が、令和7年度中に閉院することが決まったことを受け、地元の住民が中心となり病院機能の存続を目指し「上越地域の医療を守る会」を立ち上げました。会では今後、2万筆を目標に署名活動を行い、県に提出することにしています。
新潟労災病院は、医師不足により令和7年度中に閉院し、医療機能を県立中央病院や上越総合病院など市内6つの病院に移して再編する方針です。この決定について、病院を残す再編計画や、医療体制の充実を求め、地元の住民が中心となり今年1月に「上越地域の医療を守る会」を発足させました。現在会員は43人です。会では病院機能の存続を強く望んでいて、先月9日に労災病院に地域住民から集めた意見や要望を伝えています。
上越地域の医療を守る会 石田秀男 代表
「(既存総合病院)待ち時間が長い。患者をスムーズに受け入れていない」
上越地域の医療を守る会 事務局 田村雅春さん
「(開業医)365日は対応してくれない。緊急入院できる設備はない。市民の命を守るには今の病院機能が必要」
「上越地域の医療を守る会」では県と市が医療の確保に力を入れ、医療体制を充実させることなどを求め、先月27日から署名活動を始めました。会では上越地域の人口のおよそ1割にあたる2万筆の署名を6月末までに集め、県に提出する方針です。
会では今月17日に直江津で医療政策に詳しい専門家を講師に招いて「地域医療を考える学習会」を開催するとともに、署名活動を行うことにしています。
記事参照元:上越妙高タウン情報