心情、日常…鮮やかに描いた絵手紙1万1000枚、つづり続けて31年 新潟上越市の畠山弘さん、節目は妻の誕生日、目標は「卒寿で1万2000枚」
新潟県上越市中通町の畠山弘さん(87)が趣味で毎日描いている絵手紙がこの春、通算1万1千枚を超えた。31年間、日々の出来事や感じたことを顔彩や色鉛筆などを使って色鮮やかに表現し続けた。「絵手紙は元気の源。元気なうちは描き続けたい」と意欲を燃やしている。
畠山さんは建設省(現国土交通省)に勤めていた1993年4月、長岡市に単身赴任したことをきっかけに絵手紙を描き始めた。
元々絵は得意ではなかったが、「下手でも良ければ自分にもできる」と独学で花や花火などを丁寧に描き続け、腕を磨いた。
単身赴任を終えて上越市に戻ってからも筆を執り、2021年には通算1万枚を超えた。友人らに送る際には手元に残す分も用意し、ファイルに保存している。「相手が喜んでくれるのが一番うれしい」と面白さを語る。
節目の1万1千枚目は4月1日に執筆。昨年秋から病気で入院中の妻信子さんの87歳の誕生日だった。「こんな偶然があるのかとうれしかった」と誕生日を祝う絵とメッセージを添えた。
信子さんとの面会ができないため、様子は分からないが「きっと喜んでくれたと思う」と話し「卒寿で1万2千枚になるまでは続けたい」と意気込んでいる。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス