車の速度抑制期待 可搬式速度取り締まり装置 〝ダミー機〟登場 手作りで費用0円 糸魚川署

糸魚川小付近の市道上で〝ダミー機〟を運用する宮崎巡査長(24日)

走行車両に対する可搬式速度取り締まり装置に似せた〝ダミー機〟を、糸魚川警察署(細井達彦署長)の署員が手作りした。県内初の試み。同署はこれを本物の装置と併用し、生活道路や通学路で活用して車両の速度抑制、交通事故防止を図る。

本物の装置は県警が各署に貸し出して利用されており、運用台数は2台。各署の利用回数が限られている現状を踏まえ、発案した。材料は厚紙、カメラレンズのフリー素材など。署内の不用品などを組み合わせた「費用0円」の力作だ。

5月上旬に市内の道路で効果を検証したところ、走行車両の速度抑制が確認できたという。製作に当たった同署交通課の宮崎浩輔巡査長(30)は「ダミー機の活用を通じて、1人でも多くの方が(走行車両の)速度を落とし、交通事故が減っていけば」と話した。

記事参照元:上越タイムス電子版