上越市大貫2の山麓線沿いに金谷地区公民館着工 地区外から移転新築 2025年3月開館予定

新潟県上越市大貫2の山麓線沿いに建設される金谷地区公民館の工事安全祈願祭が2024年5月29日、現地で行われた。現在の金谷地区公民館は築43年で老朽化している上、地区外にあることから、長年住民は地区内への公民館移転を要望していた。開館は2025年3月の予定。

新金谷地区公民館のイメージ図(上越市教育委員会社会教育課提供)

新金谷地区公民館の建設地は、金谷山の麓の県道上越新井線(通称山麓線)沿いで、チャペルを備えた結婚式場の跡地。隣には金谷山公園BMX場の駐車場やレストラン「ヨーデル金谷」がある。

敷地は市の所有で面積は約3900平方m。建物は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積約690平方m。集会室2室、小会議室、調理実習室、和室2室、玄関ホールやホワイエのほか、屋外テラスや雁木をイメージした軒下がある。上越産の杉を使用し、太陽光発電パネルを設置して使用電力の一部を賄う。駐車場は43台。総事業費は約5億5000万円。

山麓線沿いの建設地

施工業者主催の安全祈願祭には関係者ら約40人が出席した。中川幹太市長は「幅広い世代から公民館講座や文化活動、地域活性化のイベントなど様々な用途で利用してもらい、地域の学びや交流の場として親しまれる施設になることを期待する」とあいさつした。

建設地で神事が執り行われた

現在の金谷地区公民館は隣接する高田区の寺町2にあるが、建設当時の地籍は現在金谷区にある「大貫」だった。地元の団体などは長年地区内への公民館移転を求め、閉鎖したチャペル(2018年解体)を公民館として活用することを市に要望したこともあった。

金谷地区振興協議会の高橋敏光会長(84)は「公民館が地区内にないので、10年ぐらい前から毎年毎年市に要望し、やっと念願がかなった。駐車場も広く、交通の便もいいので、催しなど施設の使い方も住民の皆さんと話し合いながら進めていきたい」と話した。

金谷地区公民館の建設場所

記事参照元:上越タウンジャーナル