上越市の中山間地を駆け抜ける「上越自転車まつり」7月13、14日初開催♪ 地域のみなさ~ん「熊鈴」鳴らして応援しませんか?実行委員会が参加呼びかけ
新潟県上越市の中山間地を自転車で駆け抜けるイベント「上越自転車まつり」が7月13、14日、初めて開催される。上越の田園風景や高低差のあるコース、食を満喫してもらおうという大会で、全国から愛好者がエントリーしている。イベント実行委員会は大会を盛り上げるため、沿道の市民らに熊よけの「熊鈴」を鳴らして応援者として参加してほしいと呼びかけている。
自転車まつりは、地元のサイクリング愛好家らでつくる実行委が主催する。上越の中山間地を知ってもらい、交流人口拡大への一助にするのが狙いで、2023年夏に試走会を行うなど1年以上を費やして準備。2月のエントリー開始後、3カ月足らずで550人の定員が埋まった。
7月13日は長野県境近くの光ケ原高原までの急坂を駆け上がる自転車レース「光ケ原高原ヒルクラ」を予定する=図参照=。板倉区総合事務所を発着点に午後1時45分にスタート。距離17キロ、標高差910メートル、最大斜度約11%の過酷なコースで、実行委は「初回のタイトルを狙いに全国から応募があった」と手応えを語る。
翌7月14日は「上越里山ライド」と銘打ち、午前8時から板倉、清里、牧、中郷の4区を周遊する3コースを用意。給水ポイントやゴール地点ではおにぎりやそばなど地元食材を使った軽食を提供する。
当日は約100人が上越市内に宿泊を予定している。板倉区に地域おこし協力隊として赴任中で、副実行委員長を務める福井拓也さん(36)は「初めて上越を訪れる人に風景や食の素晴らしさはもちろん、地域の皆さんの温かさを感じてもらいたい」と力を込める。
実行委によると、ヨーロッパの自転車レースでは放牧する牛に付ける「カウベル」を沿道で鳴らすのが応援の定番。今大会ではカウベルの代わりに熊鈴を使い、クマから身を守りつつ、参加者に温かい声援を送って盛り上げてほしいと地元住民にアピールしている。
実行委は会場となる板倉、清里、牧、中郷区にのぼり旗を設置したり、コースに危険箇所がないか点検したりと準備に余念がない。福井さんは「大会が近くなり試走する愛好家の姿も増えてきた。この場所を気に入って何度も訪れる人を増やし、地域に還元できる大会を目指したい」と意気込んでいる。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス