紅白の大輪涼しげに「高田城址公園観蓮会」 オープントップバス運行などイベントも

“東洋一”と称されるハスの名所、新潟県上越市の高田城址公園で「第45回高田城址公園観蓮会」が開かれている。南堀や北堀を中心に見頃を迎え、堀を埋め尽くすように広がる緑の葉の間で、ピンクや白の大輪が涼しげに揺れている。会期は2024年8月25日までで、オープントップバスの無料乗車体験などイベントも盛りだくさんだ。

紅白の大輪が咲く南堀(7月18日撮影)

外堀約19haを埋め尽くす同公園のハスは、明治維新直後に悪化した高田藩の財政を立て直そうと、レンコンを植えたのが始まりとされている。

昨年は西堀で広く水面が露出するなどの生育不良が見られたが、今年は花はまだまばらなものの、一部は葉が生い茂るまでに回復した。

昨年(左)と今年の西堀

会場には新たに一枚の絵のように写真が撮れるフレーム付きのフォトスポットが、陸上競技場と市立歴史博物館近くの2か所に登場した。小林古径記念美術館の雁木通路には8月10〜12日限定で、風鈴約80個がつるされる。

一枚の絵のように写真が撮れるフォトスポット

梅雨の晴れ間となった7月18日には、朝早くから散策や写真撮影に多くの人が訪れた。愛犬2匹と散歩していた同市鴨島1の女性(48)は「今年はよく咲いていて奇麗。ハスを見ると爽やかな気分でじめじめも吹っ飛ぶ」と話していた。

ハスの花は日の出にかけてゆっくりと開き、午後には閉じるため、市では最適な鑑賞時間を午前7時〜同9時頃としている。

ハスが見頃を迎えた北堀

オープントップバス運行などイベントも

会場周辺では会期中、さまざまなイベントが予定されている。8月4日にはオープントップバス「宙(そら)バス」の無料乗車体験が行われる。屋根と窓を取り払った開放的な座席からハスを見渡せるほか、大町や本町などの雁木通りも運行する。発着のオーレンプラザを含め、停留所は北堀や高田駅など6か所。午前10時30分〜午後1時30分の8便で、ガイド同乗の便もある。定員は各便28人で、申し込み不要。

後方のみ屋根と窓を取り払った宙バス(2024年4月、高田城址公園)

このほかハスの観察会や、南堀を見ながらピアノ演奏が楽しめる「観蓮オーレンピアノ」、高田本町商店街を巡る謎解きなども行われる。

イベントの詳細は上越観光ナビで確認できる。

joetsukankonavi.jp

記事参照元:上越タウンジャーナル