秋のくびき野に健脚 えちご・くびき野100キロマラソン 早朝から日暮れまで1804人が力走

夜明け前、100キロの部、最初のAブロックのランナーがスタート(午前4時30分、謙信公武道館前)

「第15回えちご・くびき野100キロマラソン」が13日、秋晴れの下で開かれた。100キロ、50キロ両部門に1982人がエントリーし、うち1804人が出場。実りの秋を迎えた平野部や海岸線を走り、起伏のある峠越えで健脚を発揮した。

板倉区では特産「霧下そば」や山菜おこわなどが大人気。ランナーから「これを目標にしていた」の声も。そばは会場でゆでて、出来たてを振る舞った。ゆるキャラ「いたくらけいと」の看板設置と缶バッジをつけて歓迎した(午前6時ごろ、豊原小のレスト)

今年は100キロの部が初めて謙信公武道館(上越市戸野目古新田)の発着となり、主に序盤と終盤部分でコースが変更された。夜明け前の午前4時30分から順次スタートしたランナーは南下し、初めて三郷地区や板倉区豊原地区を通過した。三郷地区公民館のエイドでもてなした同地区体育振興会会長の丸山祐司さん(42)は「地元を通ってくれてうれしい。歓迎の気持ちを込めたい」と話した。

この日は同市高田で最高気温が24・7度まで上がり、ランナーにとっては暑いぐらいの陽気となった。100キロの部で7時間7分44秒のタイムで優勝した児玉雄介さん(38、埼玉県朝霞市)は「水分補給に気をつけた。どのエイドも温かく励ましてもらった。峠が幾つもあって動画で見るよりきつかったが、気持ち良く走れた」と、ゴールエリアで上越高野球部員らからメダルを掛けられ、爽やかな笑みを見せた。

100キロは午後6時30分の制限時刻まで、最長14時間の自己との戦いを繰り広げた。

清里では「きよさと龍神太鼓」の子どもたちの演奏で盛り上げ。メンバーの前澤大地君(上越総合技術高2年)は「選手たちから走るぞという魂を感じる。みんなが活気づくように気持ちを込めて演奏したい」と話した(午前6時30分ごろ、清里中のレスト)
牧では小学生バレーボールチーム「牧フレッシュガールズ」のメンバーが応援。28年前の第1回から行っており恒例で、選手と家族、指導者に〝かかし〟も(午前7時10分ごろ、牧区総合事務所のレスト)
50キロの部はうみてらす名立(中央後方)をスタートしてすぐ急坂に。久比岐自転車歩行者道の一部が通れない影響で、名立谷浜ICの方へ迂回(うかい)した(午前8時40分ごろ、名立区名立小泊)
50キロ前半の直江津では今年も屋台と太鼓、笛の音が鳴り響き、五智地区も含め〝オール直江津〟での歓迎。完走祈願の八坂神社のお札も配られた(午前10時20分ごろ、西本町通り)

記事参照元:上越タイムス電子版