〈全国高校スキー〉女子大回転・森村(関根学園)頂点 男子回転・高橋(関根学園)も初V 男子大回転・森(高田)3位

 第74回全国高校スキー大会が7~11日、北海道釧路市と名寄市で行われ、上越勢は初日のアルペン女子大回転で森村日菜(関根学園3年)、最終日の男子回転で高橋陸都(同3年)がそれぞれ初優勝に輝いた。各種目で入賞に名を連ねた。

女子大回転で優勝した森村(関根学園提供)

女子大回転の上越勢優勝は2021(令和3)年の田中小晴(当時新井2年、現早稲田大)以来4年ぶり。森村は昨季の全国高校選抜大会に続く同種目制覇となった。1回目にラップタイムをたたき出し、2回目も無難にまとめ、2位に0秒73差をつけた。戸隠中(長野市)出身で実家から通学を続けている。全日本スキー連盟強化指定選手の実力を発揮し、海外レースにも挑んでいる経験を生かした。女子回転でも3位に入った。

男子回転で優勝した高橋(同)

 男子回転の上越勢優勝は22(令和4)年の野本和愛(当時関根学園3年、現明治大)以来3年ぶり。高橋は1回目にラップタイムを奪い、2本合計で2位に0秒33差をつけ、逃げ切った。湯之谷中(魚沼市)出身で、関根学園に進みさらに技を磨いてきた。スキー部の部長を務め、チームをまとめている。男子大回転でも4位に入った。

男子大回転で3位に入った森(高田高提供)

 このほかの上越勢は、アルペン男子大回転で森尊(高田3年)が3位に入り、昨年の4位に続く2年連続の入賞。男子回転で松尾颯(関根学園2年)が9位に入賞した。

クロスカントリーの男子10キロクラシカルで駒村隼(長野・飯山2、妙高高原中出)が6位、岡田龍介(新井3年)が7位、岡田幸輝(十日町1、中郷中出)が8位に入賞。男子10キロフリーで岡田幸輝が8位に入り、個人2種目入賞した。男子4×10キロリレーは新井が9位に入った。

複合男子で清水優貴(新井2年)が5位に入賞。公開競技の複合女子で野呂梨渚奈(新井1年)が2位、近藤きよら(同3年)が3位、同じく公開競技の純飛躍女子で近藤が9位に入った。

学校対抗得点で関根学園女子が6位タイ、男子が7位タイ。アルペン陣が複数入賞を果たした。

各種目1位と上越勢の結果は次の通り。

◇アルペン

▽男子大回転 (1)保坂宙(長野・長野俊英3)1分54秒55(3)森尊(高田3)(4)高橋陸都(関根学園3)(16)山浦竜斗(新井3)(30)松尾颯(関根学園2)(38)霜鳥一綺(新井2)

※内田桜太郎(関根学園3)は1回目途中棄権

▽同回転 (1)高橋陸都1分47秒29(9)松尾颯(14)森尊(16)高澤暁斗(関根学園2)

※山浦竜斗は2回目失格

▽女子大回転 (1)森村日菜(関根学園3)1分57秒43(13)横尾安紀(同2)(61)相羽紗那(新井1)

※佐藤歌ら(関根学園3)、阿部杏樹(新井2)は1回目途中棄権

▽同回転 (1)上野香晴(富山・富山第一2)1分51秒13(3)森村日菜(11)佐藤歌ら(14)阿部杏樹(48)相羽紗那

※横尾安紀は1回目失格

◇クロスカントリー

▽男子10キロフリー (1)坂詰真吾(十日町2)28分21秒8(8)岡田幸輝(同1、中郷中出)(22)岡田龍介(新井3)(29)駒村隼(長野・飯山2、妙高高原中出)(59)後藤涼祐(新井3)

▽同10キロクラシカル (1)船場凱安(南北海道・倶知安2)30分39秒2(6)駒村隼(7)岡田龍介(8)岡田幸輝(42)米川昊輝(新井3)(51)後藤涼祐

▽同4×10キロリレー (1)飯山(長野)2時間1分57秒5※第2走で駒村隼が出場(2)十日町※第2走で岡田幸輝が出場(9)新井(後藤涼祐、米川昊輝、岡田龍介、清水優貴)

▽女子5キロフリー (1)中嶋彩惠(秋田・秋田北鷹2)15分33秒6(24)岸本和奏(新井2)(49)羽深沙彩(同3)

▽同5キロクラシカル (1)澤田大芽(秋田・鹿角2)16分52秒7(35)岸本和奏(53)羽深沙彩

▽同3×5キロリレー (1)飯山(長野)47分39秒3(11)新井(岸本和奏、野呂梨渚奈、羽深沙彩)

◇純飛躍

▽男子 (1)布施飛雄真(山形・日大山形2)(1)西田蓮太郎(北北海道・下川商3)123点(19)清水優貴(新井2)

▽女子(公開競技) (1)櫻井羽奈(南北海道・余市紅志2)199点(9)近藤きよら(新井3)(12)野呂梨渚奈(同1)

◇複合

▽男子 (1)遠田廣斗(秋田・鹿角2)(5)清水優貴

▽女子(公開競技) (1)眞正綸(長野・飯山2)(2)野呂梨渚奈(3)近藤きよら

◇学校対抗得点

▽男子 (1)飯山(長野)(7)関根学園(13)新井(17)高田

▽女子 (1)秋田北鷹(秋田)(6)関根学園

記事参照元:上越タイムス電子版