妙高市にZoom監修「テレワーク研修交流施設」オープン コワーキングスペースやカフェも
妙高戸隠連山国立公園の豊かな自然に囲まれた新潟県妙高市関川に2022年7月1日、シェアオフィスやコワーキングスペースを設けたテレワーク研修交流施設「MYOKO BASE CAMP(ミョウコウ・ベース・キャンプ)」がオープンした。ビデオ会議システムを提供する「Zoom(ズーム)」社が監修し、「働く・観光する・遊ぶ・交流する」拠点として、首都圏などから多様な職種の人の流れを生み出し、新たなローカルビジネスや雇用の創出による地域活性化を目指す。
市がズームの日本法人「ZVC JAPAN(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ)」と、東京に本社を構えるIT企業の「INSIGHT LAB(インサイト・ラボ)」と締結した「妙高市DX推進に向けた連携協定」の一環として開設。ズーム社が快適なテレワークが行えるようにと最新デバイスをはじめ、デスクやワークチェアなどの設備、内装デザインまでも監修した国内初の公共施設だ。
建物は木造2階建てで、延床面積は約389平方m。約1億5000万円かけて整備し、指定管理者の一般社団法人「妙高ツーリズムマネジメント」が運営する。
職種を問わず仕事場を共有できるコワーキングスペースやシェアオフィスをはじめ、個室のワークスペース、会議室など最大70人が利用できる。施設内にはWi-Fiはもちろん、プリンターや貸しロッカー、休憩スペースも完備。プロジェクターやウェブ会議用のスピーカーなども無料で貸し出す。
また1階には施設利用者のほか、地元住民や観光客など誰でも利用できるコミュニティースペースがあり、カフェも併設されている。今後は施設周辺でフィンランド式サウナの設置など、自然の中でリフレッシュできるさまざまなアクティビティーを展開予定。
市企画政策課の丸山大樹主事(26)は「首都圏、県外の人から見ると豊かな自然の中で最新技術を使って仕事ができるのは大きなメリットになる。新しい交流の中から地域に根付いたビジネスや雇用が生まれ、経済の活性化、人口増などにつながっていけば」と期待を込める。
コワーキングスペースは空きがあれば当日利用も可能で、30分100円、1日1000円、1か月1万円。ワークスペース、シェアオフィススペースは1か月ずつの予約制で、それぞれ1万8000円と2万円。利用申込みはホームページから受け付けている。
また16日にはグランドオープンを記念し、テープカットなどの式典、SDGsに取り組むカレーやジビエ料理のキッチンカーのほか、量り売りマーケットなどが集う「ゼロウェイスト・フードマーケット」、事前申し込み制のビジネス創出セミナーなどを開催する。来場者は自由に施設見学もできる。ちらし
開館時間は4〜10月が午前8時〜午後8時、11〜3月は午前9時〜午後5時。休館日は年末年始のみ。問い合わせは0255-70-2195。
- 妙高市テレワーク研修交流施設 https://myokobasecamp.jp/
記事参照元:上越タウンジャーナル