公園にキッチンカー出店 上越市が高田城址公園などで社会実験

新潟県上越市は2022年9月17日から、高田城址公園など市内3か所の公園でキッチンカーによる飲食サービスの社会実験を行っている。これまで公園内へのキッチンカーの個人出店はできなかったが、公募に応じた事業者が出店し、市はニーズや事業継続の可能性を探る。

社会実験は来園者の多い高田城址公園(本城町)と五智公園(五智5)、たにはま公園(西戸野)で25日までの9日間実施する。市都市整備課によると、キッチンカーの事業者から市が管理する公園内への出店希望は寄せられていたが、営利目的であるとしてイベント以外は許可していなかった。しかし、昨年来園者に行ったアンケート調査で公園内での飲食提供を求める声があり、来園者の利便性向上につながることなどから社会実験を実施することにした。

高田城址公園の芝生広場に出店したキッチンカー(18日)

出店しているのはスパイスカレーやクレープ、オムレット、ピザ、焼き芋などを販売する上越市と妙高市の10事業者で、1公園あたり1日最大3〜4台のキッチンカーが並ぶ。

休日の18日、高田城址公園の芝生広場には焼きたてのピザとスパイスカレーの2台のキッチンカーが出店。広場内にある大型遊具のふわふわドームで遊ぶ親子や、散策に訪れた人などが購入していた。ピザを買った市内の20代の会社員の男性は「たまたま公園に来たら売っていたので、仲間でカレーとピザを買った。気軽に買えるのでいいと思う」と話した。

エゴマなどの栄養豊富なスーパーフード入りのスパイスカレーを販売する「F-TRUCK112YO(エフトラックイチイチニヨ)」の松永喜隆さん(56、三和区)は「お客さんからは『あるといいよね』という声をもらっている。認知されれば公園の“いろどり”の一つになると思うし、県立公園などは出店が認められている所もあるので、そうなってほしい」と期待を寄せていた。

市はアンケートフォームのQRコード付きのちらしを出店者を通じて購入者などに配布し、市民の意見や感想を募っている。

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