まだ使えるものを“おさがり”で 子供服の譲渡コーナーがオーレンプラザこどもセンターに登場

成長とともに着れなくなった子供服を、必要な人に“おさがり”として譲渡できるコーナーが、新潟県上越市本城町の高田城址公園オーレンプラザこどもセンターに2022年9月、登場した。衣類や靴、帽子など約100点が集まっており、欲しい人は自由に持ち帰ることができる。

オーレンプラザこどもセンターに新設された「おさがりコーナー」

大型遊具などを備え、0歳から小学3年生までの子育て支援拠点施設の同センター。サイズアップが早い子供服の処分や頻繁な買い替えに悩まず、子育てをしている人同士で支え合える仕組みを作ろうと、同センターを運営するNPO法人マミーズ・ネットが企画した。2019年から臨時に実施してきたが、利用者からの好評を受けて「おさがりコーナー」として施設内に常設した。

対象は施設利用と同じく、0歳から小学3年生までの子供がいる家族または保護者であれば市内外から利用できる。持ち込みは1回につき10点までで、洗濯したものを90cm以下と、95cm以上に分けて、事務スペースのカウンターまで持参する。サイズは最大140cm程度まで。下着、肌着は未使用品に限り、帽子、靴などの小物も受け付ける。ベビーカーや歩行器などの子供用品は持ち込みはできないが、常設掲示板で譲渡の募集を出せる。

荷物棚の一部を活用したコーナーには、これからの季節に使えるトレーナーやパーカー、冬用のロンパース、アウター、ニット帽などが並ぶ。持ち帰りに点数制限はなく、サイズ別に収納されている棚から自由に選べる。

おさがりの帽子を試着する利用者親子

6か月の息子用に冬服を探していた女性(27)は「春生まれで冬物が全くなく、急に寒くなってきたのですぐにもらえてありがたい。遊びに来たついでに見られるのが便利」と話していた。

同法人の若林明代さんは「コロナ禍での子育てで、孤独や不安を感じている人が多い。物のやりとりを通して、支え合いの気持ちや心強さを感じてもらえれば。気軽に利用してほしい」と呼び掛けている。

時間は午前8時30分から午後5時まで。休館日は第2、4火曜で、祝日の場合はその翌日。問い合わせは025-525-1311

記事参照元:上越タウンジャーナル

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