〈動画あり〉ローザンヌ国際バレエコンクール 横尾春瑠さん(上越市出身)本選出場 スイス留学で実力磨く 「憧れの舞台。うれしい」

 上越市出身の横尾春瑠(はる)さん(17、バーゼル劇場バレエスクール)は、29日からスイスのローザンヌで開かれるローザンヌ国際バレエコンクールに出場する。同コンクールは15歳から18歳までを対象とした世界的コンクールで、若手ダンサーの登竜門として知られる。上越市から同コンクール本選に出場するのは初の快挙となる。

横尾春瑠さん。現在は3年間のスイス留学の3年目で、大舞台に挑む(4日、エコール・ド・バレエSARAで撮影)

 横尾さんは小学校1年生からバレエを習い始めた。エコール・ド・バレエSARA(上越市大貫4)代表の石澤沙羅さん(36)に師事し、国内外のコンクールで活躍。令和2年10月からはスイスのバーゼルへ留学し、実力をさらに磨いている。
コンクール本選出場には、日本予選を勝ち抜くか、ビデオ審査を通過することが必要で、横尾さんはビデオ審査を選んだ。今回が初挑戦で、当初は来年の大会への挑戦を考えていたが、バレエスクールの校長から今大会への挑戦を勧められた。「思いも寄らないチャンスだったが、もらったチャンスを物にしたい」と考えて応募し、快挙につながった。「小さい頃から憧れていた舞台に立てるなんてびっくり。本当にうれしい」と喜びを語る。
スイスでは工夫の日々が続く。「外国人はスタイルなど、持っているものが違う。スタートラインで不利だが、負けないようにしたい」と横尾さん。動画撮影などを駆使し、頭を使った練習や研究を意識しているという。
◇レッスン参加出場報告会も 帰省時に出身教室で
帰省の際にはエコール・ド・バレエSARAのレッスンに参加し、恩師にアドバイスを求める。石澤さんは「これまで以上に、大きく見せられるようになった。見とれてしまうくらいにきれい」と成長ぶりを語る。

報告を兼ねたパフォーマンス会で教室の仲間と共演。成長ぶりを保護者らに見せた

 今回の帰省では、4日に本選出場決定を報告する会が開かれ、教室の仲間と一緒に踊った。「すごく楽しかった。お世話になった人の前で踊れてありがたい気持ち。いい経験になった」と話した。
コンクール本選ではクラシックとコンテンポラリーの課題曲を踊る。「表現が好き。私にしか見せられない踊りを、舞台で皆さんに届けられるようにしたい」と意気込んでいる。

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記事参照元:タイムスLite

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