上越地域の観光施設など 行動制限なく県外客増 年末年始の入り込み状況
3年ぶりに新型コロナウイルス感染防止の行動制限のない年末年始となり、9日までの3連休を含めた期間中、上越の観光施設や神社、スキー場では県外客や帰省客の来場が増えた。コロナ禍前まで多くの外国人のインバウンド(訪日旅行)需要があった妙高のスキー場はこの2年大幅減となったが、少しずつ戻りつつある。
上越市の水族博物館「うみがたり」では12月25日から1月9日までの間、約9000人が来館。前年同期比約2000人増となった。年末年始のドルフィンパフォーマンスなど各種企画も好評を博した。コロナ禍の昨年、一昨年よりも増加し、和田淳太館長は「天候やコロナの状況、移動制限がなくなったことなど、いろいろなことが考えられる。肌感覚では県外客が増えた印象」と受け止めを話した。
初詣客も増加し、春日山神社では正月三が日に拝殿から謙信公像辺りまで列ができ、9日の3連休終わりまで参拝客が絶えなかったという。風間常樹彦宮司は「天気が良く、多くの方々に参拝いただいた。2列にちゃんと並んで待っていただいた」と感謝を示した。
◇コロナ禍前の8割まで回復 スキー外国人客
妙高市の赤倉観光リゾートスキー場では外国人の来場者が増え、コロナ禍前に比べ8割ほど回復してきたという。逆に日本人の来場が減っているとし、12月の県内大雪のニュースやコロナの第8波が影響しているとみている。同スキー場の高橋淳司副支配人は「(スキー場内で)積雪が少ない場所もあり、今後の降雪に期待したい」と話した。
安塚区のキューピットバレイスキー場でも正確な数字はこれから集計するとしつつ、年末年始と3連休の来場者は前年比同程度か若干少なめ。駐車場を見ると、関東や中部、北陸方面など県外ナンバーの車は多かったが、県内の来場は減っている印象という。同スキー場の総務担当、入江敦さんは「行動制限が解除され、県内の方は外に出てしまったのでは。長岡や柏崎の大雪も影響したのかもしれない」とみている。
記事参照元:タイムスLite