江戸時代から受け継がれる「客水」歴史まとめた冊子が完成

世界に誇る上流下流の知恵!

世界かんがい施設遺産に登録された「上江用水」などで、江戸時代から受け継がれてきた「客水(きゃくすい)」という習わしをご存じでしょうか。これは、下流に住む農民が、上流域の水の管理費用を負担するというルールです。現在も受け継がれているという、この客水の歴史をまとめた冊子が完成し一般販売されています。

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完成したのは「客水三四〇年の歴史」です。関川水系土地改良区がまとめたもので、71ページにわたり客水の歴史を紹介しています。

中江用水と上江用水は、上越市板倉区から関川下流域まで流れる農業用水路で江戸時代に作られました。現在、およそ5千ヘクタールの圃場を潤しています。

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「客水」は、用水の上流と下流域で、今から340年前に始まった水管理のルールです。当時、用水の下流に住む農民が、田んぼを広げようと、上流の狭い水路を巾14メートルほどに広げたいと、上流部の農民に働きかけました。しかし、なかなか同意は得られず、話し合いを重ねた結果、用水の維持管理費、いわゆる水利費を下流域の農民が全額負担することで決着しました。

それが「客水」です。

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その後も、用水の改修費用をめぐり、農民の意見がまとまらない場合など、上流と下流が一体となって「客水」のルールを守ってきたということです。

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それは現代にも受け継がれ、15年前の2008年には、上流域の21町内会と関川水系土地改良区の間で、客水の伝統を守ったうえ、水利費の50%を負担することなどの合意が成立しました。こうした経緯が評価されて、2015年には、上江用水が世界かんがい施設遺産に登録されました。

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関川水系土地改良区 野口和弘理事長
「340年前の『客水』を含めて今がある。先人の労苦を今の農業者に知ってほしい。先人に感謝の言葉しかない」

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冊子
「客水三四〇年の歴史」は、上越市長面の関川水系土地改良区で販売しています。1冊税込み500円です。

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冊子を通して先人の苦労を知り、これからも継承していきたいものですね。

記事参照元:上越妙高タウン情報

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