五智・国府地域で野良ネコ去勢手術 共生への第一歩!
野良ネコによる被害が増えている上越市五智と国府地区で、ネコを捕まえて不妊と去勢手術を施す取組みが9日(木)に行われました。
野良ネコに手術を施したのは、動物愛護団体「しっぽのなかま上越」です。
五智・国府地区では、数年前から野良ネコが増え、糞尿被害や騒音などのトラブルが絶えませんでした。
「しっぽのなかま」では、住民などからの相談を受けて町内会や県の動物愛護センターや市などと話し合い、ネコを捕まえて不妊・去勢手術を施すことを決めました。
手術によって交尾期の騒音が抑えられ、ネコがこれ以上増えない効果が期待できます。
しっぽのなかま上越 横山とも子 共同代表
「野良猫が子を産む・庭にフンをする・猫が増えて困るなど全体の約8割が野良猫に関する相談」
9日は、長野市から獣医師の松木信賢さんの移動手術車を手配し、これまでに捕まえた野良ネコ15匹を引き渡しました。
獣医師 松木信賢さん
「手術を行った猫は徐々に少なくなっていく。繁殖行動をとらなくなり猫のけんかも無くなるようになる」
手術にかかる費用は「しっぽのなかま上越」が団体への寄付などで賄うということです。
手術が終わったネコにはオスは右耳、メスは左耳、それぞれ三角形のカットが入り、手術が処置済みであると分かります。
また、町内会ではネコの写真を回覧板で周知し、別の野良ネコが紛れ込んだ場合は、その都度、住民などが町内会長に連絡することにしています。
松山獣医師
「大事なのは猫の習性を理解し必要な対策…手術をして管理を」
横山共同代表
「持ち出しで地域に負担があり進まない面がある。何か策があれば」
野良ネコを駆除するのではなく手術することで、いわゆる「地域ネコ」として、地域で共生できるといいですね。
なお、しっぽのなかま上越では「野良猫問題を考える~地域猫セミナー」を、来月16日に上越市市民プラザで開きます。
入場は無料です。詳しくは、しっぽのなかまのブログを検索してください。
記事参照元:上越妙高タウン情報