【動画】梅谷守衆議院議員が町内会行事などで日本酒配る 公選法違反のおそれ
新潟6区(現・新潟5区)選出の衆議院議員梅谷守氏が少なくとも今年に入って選挙区内である上越市の複数の町内会行事などで日本酒を配っていたことが分かった。公職選挙法は政治家による選挙区内への寄付を禁止しており、違法のおそれがある。
動画(読者提供)は今年2024年1月中旬、上越市内で行われた町内会主催のいわゆる小正月行事のサイノカミだ。梅谷氏が日本酒一升瓶を片手に現れ、「梅谷です。本年もよろしくお願いします」とあいさつし、画面右奥の町内会役員とみられる男性に日本酒を手渡している。
上越タウンジャーナルの取材では、このほかにも、少なくとも今年1月以降、複数の町内会の新年会や地域のイベントなどで梅谷氏本人が日本酒を差し入れている。
1月下旬、地域の複数の町内会長が集まった町内会長会の総会と新年会が開かれた。出席者によると、前半の総会には秘書が出席し、遅れて来た梅谷氏本人が日本酒を差し入れた。梅谷氏はあいさつしてまもなく退席した。秘書は新年会の会費5000円を支払い、会合の最後までいたが、酒は飲まず車で帰ったという。
2月に板倉区で開かれた地域のゆきまつりイベントでも梅谷氏本人が実行委員会に日本酒を差し入れている。
また、別の町内会長は2022年1月に開催した町内のサイノカミに梅谷氏が日本酒を差し入れた記録が残っていると証言した。
梅谷氏は上越タウンジャーナルの取材に対し「ご指摘の物品等については、各々の会合の対価として提供したことがあるものです。ご指摘を踏まえて、今後は対価としてであっても疑義を生じさせかねない物品等の提供は差し控えることとし、改めて公職選挙法の趣旨に則って適切に対応してまいります」と事務所を通じて回答した。日本酒などを差し入れた事実は認めた一方、違法性は否定している。
しかし、動画にある町内のサイノカミに参加する場合、「会合の対価」に相当するようなものはない。また、いつから日本酒などの差し入れを行っていたか質問したが、回答はなかった。
梅谷氏は立憲民主党の衆議院議員で当選1回。衆院予算委員会に所属し、最近では自民党派閥の政治資金問題などを追及している。
記事参照元:上越タウンジャーナル