万感込めラストラン AIOLOS40年の活動に終止符 自転車チーム

上越の自転車チームの先駆けとして40年活動してきた「AIOLOS(アイオロス)」が20日、ラストランを行った。12月11日の40周年式典&納会をもって解散する運びで、地域のサイクルイベントを引っ張り、普及させてきた歩みに終止符を打つ。
1982(昭和57)年にサイクルスポーツクラブとして発足した。「AIOLOS」はギリシャ神話の風の神から名付けた。

ラストランに参加した「AIOLOS」のメンバー

 毎年5月最終日曜日に、上越妙高から北信濃にかけて約160キロを走破する「センチュリーライド上信越」が名物イベントで、1997年から2017年まで21年間続き、民間クラブ手作りの温かさで県内外のサイクリストから好評だった。会員は現在81人、多い時で130人いたという。
もともと、サトウ自転車店(上越市中央1)のクラブとして結成されたため、事務局をずっと務めてきた店主の佐藤一男さん(78)が自身の年齢を考慮し、解散を決めたという。佐藤さんは「どうやって心の整理をすればいいのか分からないが、仲良くなった者同士でまた走ってくれれば」と〝継続〟を願った。
ラストランは同店から桑取谷奥、横畑の古民家カフェ「平左衛門」で昼食を取って折り返す往復約45キロ。20人が参加し、名残惜しそうにペダルを踏んだ。25年間会長を務めた岩野良樹さん(57)は「寂しいが、ずっと務めていただいた佐藤さんに、これ以上負担をかけられない。大勢の方々と関わり、つながり合えたのが一番の財産」と感謝の思いを表した。

海岸線沿いの久比岐自転車道を西へ走る参加者。最後のランに万感を込めペダルをこいだ

記事参照元:タイムスLite

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