上越市内最高齢の若井扶佐子さん誕生日 110歳を市長らお祝い サンクス高田 「これからも頑張る」

中川市長が若井さんへ祝状や記念品を贈った

上越市の最高齢110歳の誕生日を迎えた若井扶佐子さんのお祝いセレモニーが19日、生活する同市寺町3のサンクス高田で開かれた。

若井さんは1914(大正3)年、同市寺町生まれ。同年は宝塚少女歌劇団(現宝塚歌劇団)の第1回公演、夏目漱石の「こころ」が新聞連載されるなど、「大正ロマン」といわれる大衆文化が広がりを見せた年。若井さんも後に古流華道の教師を長く務め、文化の発信に力を注いできた。

セレモニーには中川幹太市長が来賓として出席。若井さんに「大正時代の寺町に興味がある。ぜひ昔話を聞かせてほしい」と話しかけた。

同施設を運営する、くびき野ライフスタイル研究所の大島誠社長は「若井さんは東京ブギウギを歌った笠置シズ子さんと同い年。教科書に載るような人と同年代、健康で長生きはすごいこと。これからも元気で過ごしてほしい」と祝いの言葉を述べた。

同施設によると、若井さんは気丈で何事にも動じない性格。ほぼ介助なく自身で食事を取ることができ、プリンが好物という。若井さんは同じフロアの入居者や華道の教え子、来賓らに囲まれ、はっきりとした声で「これからも頑張る」と述べた。

記事参照元:上越タイムス電子版