新潟上越市、温浴施設の民営化検討、「くわどり湯ったり村」など4施設を2025年度に 事業者募集は2024年度
公共施設の適正配置を進める新潟県上越市は3月25日、所有する市内の四つの日帰り・宿泊温浴施設について、民営化を検討する方針を公表した。2024年度に公募型プロポーザル方式で民間事業者から施設の活用方法を募り、施設の譲渡や貸し付けに向けた手続きを進める。
市は人口減少や施設の老朽化に伴う修繕、更新の費用による財政逼迫(ひっぱく)などを理由に公共施設の再編を進めている。
民営化を検討する施設は、くわどり湯ったり村(皆口)と、牧湯の里深山荘(牧区宇津俣)、柿崎マリンホテルハマナス(柿崎区上下浜)、板倉保養センター(板倉区久々野)の4施設。いずれも現在は指定管理者が運営している。
10年以上現在の機能を維持することなどをプロポーザルの条件とし、無償で譲渡や貸し付けを実施する。地域との協議などを経て、12月に市議会で譲渡・貸し付けの関連議案を上程し、25年4月から民営化するスケジュールだ。民営化とならなかった場合は、指定管理者を募集して運営を続ける。
市は3月25日の市議会総務常任委員会で方針を説明した。市の担当者は「地域の皆さんの理解を得ながら進めていく」とした。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス