暑さしのぐ「涼み処」で熱中症予防を 上越市が49施設を開放

夏本番を前に、新潟県上越市は2024年7月1日から、冷房が利いた市内49の公共施設の一角を「涼み処」として開放している。誰でも自由に暑さをしのぎ、休憩できるスペースで、熱中症予防として積極的な利用を呼び掛けている。

熱中症予防で自由に休憩できる涼み処(高田城址公園オーレンプラザ)

気候変動適応法の改正により、従来の熱中症警戒アラートに加え、暑さ指数が35以上になると予測される場合には「熱中症特別警戒アラート」が発表され、国は市町村が指定した避暑施設(クーリングシェルター)の開放を求める。

同市では昨年の猛暑も踏まえ、特別警戒アラートの発表の有無に関わらず、1日から9月30日までの期間中、クーリングシェルターとして涼み処を常時開放する。対象施設はミュゼ雪小町(本町5)や高田図書館  (本城町)、市役所木田第一庁舎(木田1)、直江津屋台会館(西本町4)など49施設で、開放時間や休館日は各施設によって異なる。

涼み処がある施設には入口や館内に張り紙を掲示

このうち同市本城町の高田城址公園オーレンプラザでは、テーブルや椅子があるロビーを涼み処とし、最大100人程度が利用できる。開設初日に10か月の娘を連れて訪れていた同市春日野1の女性(27)は「夏は出掛けるのが楽しみな季節だけど、暑さは気になるところ。危険に思ったら立ち寄れるのはありがたい」と話していた。

6月27日の定例記者会見で中川幹太市長は、「危険な暑さが見込まれる場合はできるだけ外出を控え、やむを得ず外出する際は涼み処を利用しながら暑さを避け、こまめな水分補給を心掛けるなど熱中症予防をお願いしたい」と呼び掛けた。

対象の施設は市ホームページで確認できる。

www.city.joetsu.niigata.jp

涼み処設置の協力店舗を募集

市では幅広いエリアや施設の休館日にも対応できるよう、涼み処の設置に協力する店舗など、市内の民間事業者を募集している。冷房と椅子などがあるスペースを無料で利用でき、営業時間内は店員などが常駐していること、店舗内や近隣に給水スポットや自動販売機があることなどが条件となる。

設置期間は9月末までで、随時募集している。市ホームページからダウンロードできる応募用紙を記載し、メールまたはファクスで申し込む。

問い合わせは市環境政策課025-520-5689


www.city.joetsu.niigata.jp

記事参照元:上越タウンジャーナル