【独自】[新潟上越市長・高卒者蔑視発言]中川幹太市長、自身の処分を給料5カ月分全額カットで最終調整 異例の措置で事態収拾図る
具体的な企業名を挙げて高卒者に対する不適切な発言をした新潟県上越市の中川幹太市長が、自身の処分について給料を5カ月分、全額カットする案で最終調整していることが7月5日、複数の関係者への取材で分かった。発言により批判や抗議が市役所に多数寄せられており、異例の措置を取ることで事態の収拾を図る狙いがあるとみられる。
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減額は7月分から11月分で検討しているもよう。市長の給料は月額約97万円だが、中川市長は人口減少対策への「真剣な姿勢を示す」として既に15%を毎月減額し、約82万円となっている。市長は全額カットの方針を7月8日に会見を開いて正式に表明し、19日の市議会臨時会で関連議案を提案する予定だ。
市長は6月、市議会一般質問で、人材確保に関する答弁の中で市内に工場を構える大手化学メーカーの社名を挙げ「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」と発言し、撤回した。6月末の記者会見で「発言の責任を取る」として給料を減額する方針を示していたが、具体的な内容は明らかにしていなかった。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス