地元へ里帰り クラシックカー「ミゼット」 昭和の歴史を 新井SC内に展示

里帰りした「ミゼット」を迎えた西脇会頭(左)と東條さん(新井ショッピングセンター内のスペースゼロ)

新井ショッピングセンター(妙高市栗原4)の一角に昭和時代の国産クラシックカー「ダイハツ・ミゼット」が展示され、買い物客らの目を引いている。

これまで、えちごトキめき鉄道の直江津D51レールパーク(上越市東町)に貸与展示され、子どもら来場者の人気を集めていたが、このほど地元・新井へ里帰りした。

ミゼットは、ダイハツ工業が1957(昭和32)年から72(同47)年まで生産販売した三輪自動車。初期モデルはバイクと同じバーハンドルだった。

さん来夢あらい内で開かれた「ミゼット展」の様子(新井商工会議所提供)

展示されているミゼットは、1934(昭和9)年創業の西脇電気商会(旧西脇ラジオ商会)創業者で、2代目の西脇治雄新井商工会議所会頭の父・宗治氏が購入。本県の登録第1号だった。運送など業務に使用していた。

過去にはさん来夢あらい(同市朝日町1)内で、近隣のミゼット3台を集めた「ミゼット展」も開かれていた。今回、同市の美術家・東條麗子さん(81)が運営する展示交流スペース「スタジオゼロ」(旧サウンド西脇)に帰還した。

新たにミゼットが加わり、東條さんは「ここはショッピングモールなので、多くの人が見ていかれる。楽しんでもらえれば」、西脇会頭(79)は「昭和の歴史を皆さんに楽しんでほしい。団塊の世代には、懐かしく見ていただきたい」と願った。

記事参照元:上越タイムス電子版