山の上に美術館 障害者アートで地域に活力を
新潟県上越市で、障害者アートを展示する珍しい美術館がオープンしました。舞台は山の上です。【新潟から、SDGs】
上越市大島区。9月11日、地元の子どもたちとその家族が標高466メートルの薬師岳に登りました。お目当ては、山頂付近で開催されている「ブナの森美術館」です。
【登山者】
「めっちゃ楽しいです」
およそ1時間半、登った先には…。
【登山者】
「あー、すごい!」
個性あふれるアートの数々。すべて、障害があるアーティストによって描かれた作品です。
【作品を見た人】
自然の中で見るっていうのはどうです?
「解放感があっていいと思います」
「すごくいい絵ですね」
「いろいろな色を使っている感じが、いろいろな気持ちをたくさん持っている方なのかなって」
初めての開催となった「ブナの森美術館」。登山道の整備などを行う地元の有志「細越平生会」のメンバーが、集落を盛り上げようと企画し、新潟市で障害者アートのレンタル事業を行う「まちごと美術館CotoCoto」とのコラボレーションで実現しました。
7枚もの巨大なアートパネルを、人力で運び上げたそうです。
【細越平生会 高橋雄一郎会長】
「大変だったですけど、確かに重かったです。(細越集落は)中山間地で人口もかなり流出しましたし、若い力で少しでも地域活性化することを目的にしています」
【まちごと美術館CotoCoto 肥田野正明館長】
「地域づくりというか、地方創生のモデルじゃないかな。衰退しているとか、観光が落ち着いてきたなというところにアートをさしていくとよみがえる、イノベーション起きるんだなと思いましたね」
アートとの掛け算で地域の魅力を発信する「ブナの森美術館」は、薬師岳山頂付近で9月30日まで開催しています。
記事参照元:BSN