佐渡汽船がみちのりHDの子会社に 出資受け経営再建

経営再建が課題となっている佐渡汽船は2022年2月7日、交通事業支援会社の「みちのりホールディングス」(本社東京都、松本順社長)から出資を受ける契約を締結したと発表した。佐渡汽船はみちのりHDの傘下の子会社として事業を継続する。

直江津港の「佐渡汽船のりば」
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債務超過に陥っている佐渡汽船は3月の株主総会でみちのりHDから約15億円の出資を受けて同社の子会社となり、5月にはジャスダック上場廃止となる予定。第四北越銀行からも15億円の金融支援を受ける。

みちのりHDは、2009年設立の交通・観光事業経営支援会社で地方のバス会社などの再建に取り組んできた。グループには、福島交通、茨城交通、岩手県北バス、関東自動車、会津バス、湘南モノレールの6交通事業と、旅行会社であるみちのりトラベルジャパンがあり、広域連携を行っている。

契約提携を受けて、新潟県、佐渡市、上越市、佐渡汽船、みちのりHDの5者は、産業観光の振興や交流人口の増進などの観点から佐渡航路活性化などに取り組んでいくため、連携協定の締結を予定しているという。

花角英世知事と中川幹太上越市長、渡辺竜五佐渡市長は連名で「事業継続に一定のメドが立ったものと受け止めている。『佐渡島の金山』の世界文化遺産登録の推薦を契機にさらなる観光誘客や、航路の維持・活性化に向けて取り組んいく」などとするコメントを発表した。

佐渡汽船は両津─新潟、小木─直江津でカーフェリーやジェットフォイルを運航している。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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