肉体美、県ナンバー1 県ボディビル・フィットネス選手権 兼村さん初出場で栄誉 ストイックに体作る

第49代ミスター新潟に―。新潟県ボディビル・フィットネス選手権大会がこのほど新潟市内で行われ、上越市東城町1の兼村修平さん(33、公務員)が初出場で男子一般クラスにおいて見事に優勝し、男子新人クラスと合わせ2冠に輝いた。

県ボディビル・フィットネス選手権で2冠に輝いた兼村さん

 ボディビル競技は、全身の筋肉の発達度、ダイナミックさ、美しさ、バランスなどを総合的に競い合う。今大会では予選と決勝の2段階あり、決勝はフロントやサイド、バックなど七つのポーズで争った。兼村さんは一般の部で決勝進出8選手のうち、審査員(7人)3人が1位、2人が2位と高評価を受けた。特に背中の筋肉が称賛されたという。
体を鍛えるきっかけは「細身で小さな体にコンプレックスがあったから」。今でこそ168センチ、80キロ(大会時は68キロ)の体付きだが、上越総合技術高時代はボクシングをやっていたこともあり、50キロ代前半。トレーニングは高校時代から好きで取り組み、「体が変わっていく楽しさがあった」と振り返る。

男子一般クラス、決勝で最後に残った4選手。右が優勝した兼村さん。今大会の仕上がりには自信があったという(会場の写真は全て提供)
男子一般クラス、決勝の最後に残った2選手。右が優勝した兼村さん。今大会の仕上がりには自信があったという(会場の写真は提供)
評価の高かった背中の筋肉。筋肉と筋の凹凸が浮かび上がっている

 社会人になっても継続してフィジカルトレーニングに励み、2017年から、健康な肉体美を競う「ベストボディ・ジャパン」やフィジークの大会に出場し、活躍した。「自分が好きなことで他人から評価してもらえる。ここまで人生でのめり込んだことはなかった」と、とことん追求した。
ただ、大会やコンテストでの評価は二の次で、「自分が理想とする体を作ること」が大前提。「日課」というジム通いは毎日行い、食事は鶏胸肉とジャガイモを電気圧力鍋で調理したものを五つに分け、1日5食を続ける。プロテインは飲まないという。「全ての筋肉を大きくしたい。どこまで筋肉を発達させられるか。筋肉は簡単に増えない」とストイックに体を作り上げる。
理想は「身長マイナス100プラス10」といい、筋肉だけで78キロ、今より10キロの増加を図る。来年も今大会に出場する予定で、「連覇を目指したい」。「食事面での家族をはじめ、周りの支えが大きい。大会では減量や自分を見詰め直すことができ、同じ志を持った仲間から刺激をもらえる」と、感謝と挑戦を口にする。

記事参照元:タイムスLite

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