「トキ鉄沿線おもてなし紀行」発刊 沿線3市の観光や歴史の魅力を掲載
えちごトキめき鉄道の沿線3市の観光の魅力などをまとめた「トキ鉄沿線おもてなし紀行」が出版されました。書いたのは、トキ鉄の前の常務取締役、石黒孝良さんです。石黒さんはこの本を観光に役立ててもらおうと、12日、上越市に寄贈しました。
これが「トキ鉄沿線おもてなし紀行」です。表紙は、リゾート列車の「雪月花」と沿線3市を象徴する高田城、妙高山、ひすいの写真です。内容は、えちごトキめき鉄道がJRから経営を引き継いだ経緯をはじめ、24ある駅の周辺、観光地や郷土食、名所・旧跡などが138ページにわたって掲載されています。
本を書いたのは、ことし6月えちごトキめき鉄道を退職した前の常務取締役、石黒孝良さん(74)です。石黒さんは上越市港町出身で、10年前、東京の通信会社を退職したあと、えちごトキめき鉄道に入社しました。営業部長を務めた平成29年には、沿線の魅力をPRしようと、みずから取材、撮影した無料のガイドブックを1万部作りました。
石黒孝良さん
「『雪月花』が誕生したが集客がうまくない、なんとかしたい。自社のパンフレット作成やインターネットで情報発信する必要があった」
今回出版した本は、当時のガイドブックを出した後からさらに取材を重ね、4年間かけて完成させました。特に、ガイドブックにはなかった沿線各地の「歴史」を深掘りしました。
石黒孝良さん
「高田城にまつわる寺町との関係、興味をもって取材し、勉強になった」
石黒さんは12日、上越市役所を訪れ中川市長に本30部を寄贈しました。
中川市長
「3市は特に観光で連携しなければならない。本をじっくりと読ませてもらいます」
出版にかかった費用は約100万円。すべて石黒さんが負担しています。そこには深いふるさと愛がありました。
石黒孝良さん
「このまちを良くしたい、昔のにぎわいを戻したい。単身赴任で留守にしていた。少しでも恩返ししたい。(3市とも)大好きなまちなので、大事にしたい」
本は1冊1000円、上越市本町の「春陽館書店」や「知遊堂 上越国府店」など上越地域の書店で買うことができます。「トキ鉄沿線おもてなし紀行」は、妙高市にも寄贈されました。
記事参照元:上越妙高タウン情報