「春日山城復元」へ前進 観光庁 レガシー形成事業に採択 上越市

春日山城の遺構調査で復元された土塁と堀(監物堀)。上越市はさらなる遺構の復元を目指す

国土交通省観光庁は5日、本年度の「地域・日本の新たなレガシー形成事業」の採択結果を公表した。採択された事業は全国で9件。

上越市が昨年度に続き申請していた「戦国最強の武将『上杉謙信公』の魂が眠る戦国最強の山城『春日山城』の復元」も採択された。同事業は国が事業費を支出し、市と連携して事業の実現に向け取り組む。

上越市が5日公開した申請資料によると、復元を目指すのは「総構(惣構、そうがまえ)」と呼ばれる、城のすそ野の平たん部にあった土塁と堀の防備。復元計画は中川幹太市長が公約として取り組む「通年観光」の計画にも記載されている。

「春日山城の復元」事業は昨年度、観光庁の採択を受け、同省北陸信越運輸局により採算性や法規制など実現可能性に関する調査が行われた。調査結果は近く公開される。観光庁によると、本年度は調査結果を踏まえ、実現に向けたスキーム作りが行われる見通し。

記事参照元:上越タイムス電子版