上越市議会が中川市長に抗議文 問責否決し不信任もなく閉会 高卒者差別発言問題

上越市議会6月定例会が2024年6月21日、閉会した。同本会議での中川幹太市長による高校卒業の工場労働者に対する差別的な発言について、市議会は問責決議案を否決し、不信任案の提案もなかった。閉会後、渡邉隆議長が議会の総意として中川幹太市長に抗議文を手渡した。

18日の中川市長の発言直後、宮越馨議員(無所属)が「中川市長に対し、猛省を促すとともに、その責任を強く問う」とする問責決議案を提出したが、定数32のうち賛成したのは、市民クラブの6人、共産議員団の3人、無所属4人だけで、否決されている。

定例会最終日21日の議会運営委員会で、宮越議員は「議会の総意で抗議文を出すなら、なぜ問責に賛成しなかったのか」と疑問を呈した。「市長の発言は差別発言で、法の下の平等を定めた憲法14条に違反しており、不信任に値する」として、賛同者がいれば不信任案を提出する考えを表明したが、賛同する議員はいなかった。

閉会後、渡邉隆議長が「関係する方々を大いに傷つけたことは取り返しのつかない重大な過ちであり、その責任は極めて重い」などとした抗議文を読み上げ中川市長に手渡した。中川市長は「反省しながら誠心誠意がんばりたい」と受け取った。

抗議文(PDF)

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記事参照元:上越タウンジャーナル