高田商業高生徒が店舗経営に挑戦 オリジナルやご当地のパン販売 イレブンプラザで8月2日まで
新潟県立高田商業高校の生徒が商品開発や販売など店舗経営を体験するチャレンジショップ「Rikka(リッカ)」が2024年8月1、2日の2日間、上越市本町4のイレブンプラザで開かれている。今年は「夏のパンまつり」をテーマに、地元パン店と開発したオリジナル商品や全国から仕入れた人気パンがそろう。
リッカは同校商業クラブの経営実習として、生徒が模擬会社を経営し、商品企画や仕入れ、販売までを手掛ける。テーマを変えながら毎年夏に営業し、今年で20周年を迎えた。
上越地域の活性化も目指し、会場には生徒が地元企業らと開発したオリジナル商品も並ぶ。リッカおなじみのカッパをモチーフにした「かっぱパン」は、米粉を使ったもっちりやわらかな生地が特徴で、あるるんの杜(大道福田)が製造。クリーム、チョコ、粒あんのほか、武蔵野酒造(西城町4)の酒かすとあるるん畑で扱う夏野菜を使った新商品「酒かすカレー」の4種類がある。酵素により黒く変色してしまった酒かすと、規格外などで廃棄処分となる野菜を活用。生徒がデザインした酒に酔ったようなカッパの表情もかわいらしい。
このほか、横山蒲鉾店(仲町3)のかまぼこの端材を使い、パン工房くろわっさん(大日)が製造した「Reかまぼこパン」、断面がスイカ模様の新潟市の「スイカパン」、富山の「昆布パン」、山形の「ベタチョコ」、兵庫の白あん入り「メロンパン」など、全国から取り寄せたご当地パンなど約25種類を販売している。
商業クラブの生徒40人が接客やレジ打ち、品出しなどに分かれ営業。初日の1日はオープン直後から続々と客が訪れ、「いらっしゃいませ」「こちらが限定商品です」などと積極的に声掛けも行い、1時間たたずに売り切れた商品もあった。
いずれも3年でリッカの副社長を務める山崎海奈さん(17)は、「たくさんの人に来てもらい、『食べてみたかった』『おいしそう』などの温かい声がうれしかった」と話し、社長の小嶋実結さん(17)は「20周年の今年からさらにレベルアップして、協力してもらっている地域に恩返ししたい。ここでしか買えないパンをぜひ味わってほしい」と呼び掛けている。
時間は午前11時から午後3時まで。なくなり次第終了となる。
記事参照元:上越タウンジャーナル