地域 上越市 地域ビジネス 軽トラの荷台に載せるとキャンピングカー!?“小さな家”販売好調♪新潟県上越市の内山工務店、動画でPRも
新潟県上越市下荒浜の住宅建設「内山工務店」は、軽トラックの荷台に載せるとキャンピングカーのように寝泊まりできるシェル(小さな家)を開発した。横になって快適に眠られる点などが受け、販売は好調という。軽トラックを使ったキャンピングカーは「軽トラキャン」と呼ばれ、注目されている。濁川健治社長(55)は「愛好者にアピールし、売り込みたい」と意気込んでいる。
開発のきっかけは、濁川社長の弟が車中泊体験をユーチューブで配信している縁で、住み心地がよく高気密高断熱のシェルを作れないかと依頼された。5月から試作し、弟のアドバイスを受けながら使いやすいように工夫した。
シェルは標準で全長3・1メートル、幅1・39メートル、高さ1・86メートル。木造で断熱材が入っているほか、窓も二重ガラスで断熱効果を上げた。室内には机やコンセントが付いている。エアコンや走行中に充電できるポータブル電源システムをオプションで付けられる。シェルはジャッキを使って取り外しできる。1台132万円から。
軽トラックの最大積載量は350キロのため、シェルの木材の量や材質などを見直し、重量を標準で約240キロに抑えた。
名称は上越でさまざまな遊びを創る人たち(Jouetsu Activity Makers)の頭文字から「JAM Carry House」と名付けた。ユーチューブで動画配信するほか、全国のキャンピングカーのイベントに参加しアピールしている。
JAMは、積雪で住宅の建設需要が減る冬場の仕事確保が狙いの一つだ。生産は最大で月2台が可能。9月に発売を始めてから6台を受注した。
濁川社長は「キャンピングカーと違い、木の匂いがして落ち着くと人気。100台は販売したい」と意気込み、「JAM製作の経験を生かし、キッチンカーも企画したい」と販売展開を語った。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス