えちごトキめき鉄道5年ぶり平均18%値上げ 10月1日から旅客運賃
えちごトキめき鉄道は10月1日から、普通旅客運賃と定期旅客運賃を平均で18%値上げする方針だ。大規模な運賃改定は2020年4月以来。6月ごろをめどに国土交通省北陸信越運輸局に認可を求める申請を行う予定。
値上げにより初乗り運賃は現行の190円から15%増の220円となる。直江津―上越妙高間は現行340円から17%増の400円、直江津―糸魚川間は現行900円から18%増の1070円に、それぞれ値上げされる。
通学・通勤定期も値上げする。6カ月通学定期は直江津―高田間で現行の2万2360円から18%増の2万6400円、同区間の通勤定期は現行3万7920円から17%増の4万4740円となる。
15年の開業時から激変緩和措置として導入してきたJR東・西、しなの鉄道、あいの風とやま鉄道との乗継割引も廃止する方針。各社との調整はおおむね終わったという。
同社によると、2024年度は営業収益が前年比で増加しているものの、燃料費の高騰や人件費の増加で純損失が膨らむ見通し。
同社は利用客への影響を小さくするため、当初予定していた平均20%の運賃上げを18%に抑え、改定時期も当初想定していた4月から6カ月遅らせた。平井隆志社長は「通学定期は最も負担感が大きくなると思われる。沿線自治体に支援を要請している」と話した。
記事参照元:上越タイムス電子版