東京のIT企業「アルス・ウェアー」が上越妙高駅西口「ヒダオフィス」に進出
鉄道関連のウェブシステムやCADシステムの開発などを手がけるIT企業のアルス・ウェアー(本社・東京都豊島区、大友孝昭社長)が2025年1月、新潟県上越市の北陸新幹線上越妙高駅西口に新オフィスを設置した。場所は同月にオープンした5階建てのオフィスビル「HIDA office(ヒダオフィス)」内で、同ビル初の進出企業となる。
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同社は2000年に創業。2023年に大友社長(55)が市内の上下水道関連のCADシステム開発・販売企業を買収し、月に数回、上越を訪れる中で、IT人材の確保と環境の良さから「上越オフィス」開設を決めた。
上越オフイスは4階の西側にある一室で、晴れた日には、大友社長が「気分転換になる」と環境の良さのポイントに挙げた妙高山などの山々が望める。5人の社員が東京本社で受注した案件の開発業務を行っており、将来的には10人までの採用を予定している。豊かな自然や物価の安さなどを理由に移住を希望する本社社員もいるという。首都圏ではIT人材が不足しており、市内専門学校の学生のインターンシップも計画している。
2月26日には、家賃やリフォーム費用の補助などでIT企業の市内誘致を進める中川幹太上越市長がオフィスを視察した。
大友社長によると、同ビルの最大の特長であるテーブルやソファー、カウンター席、大型モニター、キッチンカウンターなどを備えた入居者専用コワーキングスペースが社員に好評だという。「妙高山など東京にはない景色は気分転換になり、米もおいしくいい所。私自身も東京から新幹線で来てすぐ出勤できる」と話した。
中川市長は「IT人材が足りない状況なので、市内で人材を育て定着していく仕組みを作っていかなければならない」などと話した。
ヒダオフィスには今後2社が入居を予定している。
ヒダオフィスの場所
記事参照元:上越タウンジャーナル